企業規模の導入・調達に対応する設計
データは社内から出ない。セキュリティはアーキテクチャから
Sally Enterpriseは社内ネットワーク内で動くセルフホスト型のWebサービスです。業務データ・文書・チャット履歴はすべて自社のデータベースとストレージに保存され、モデルへのリクエストは自社のゲートウェイ経由で処理され、外部のSaaSを一切経由しません。
- すべてのデータを自社のPostgreSQLデータベースに保存し、既存のバックアップ運用で一元管理
- 従業員の端末は社内サービスアドレスにのみアクセスし、業務リクエストは社外に出ません
- OllamaなどのローカルLLMに対応し、AI推論を完全オフラインで実行可能
- 統合モデルゲートウェイがモデルAPIキーを一元管理。エンドユーザーには非公開で持ち出し不可
- 独立した永続ボリュームでバックアップ・移行・アーカイブも簡単
セキュリティ・コンプライアンス部門が安心できる9つの機能
各機能は実際の製品メカニズムに対応しており、導入後に一つずつ検証できます
データ主権
文書・会話・ナレッジベースなどすべてのデータを自社のPostgreSQLとデータディレクトリに保存。完全に自社が所有し管理します。
エンドツーエンドの監査
すべての会話とモデル呼び出しを記録。管理コンソールから会話のコンテキストツリーとLLM呼び出し履歴を再生できます。
利用状況の可視化
トークン消費・呼び出し回数・応答時間をユーザー別・モデル別に集計し、部門別のコスト配賦を正確に行えます。
最小権限アクセス
JWT認証+管理者権限の階層化+アカウントのワンクリック有効化/無効化により、機密操作は権限を持つ管理者のみが実行できます。
モデルAPIキーの一元管理
各モデルプロバイダーのAPIキーは管理者が一元設定・保管し、エンドユーザーからは完全に見えません。
登録の制御
公開登録を無効化し、招待制でのアカウント発行に切り替え可能。許可されていない人の利用を防ぎます。
通信の暗号化
HTTPS / SSL対応とネットワーク分離により、既存のセキュリティポリシーにそのまま組み込めます。
モデルホワイトリスト
全社で使えるモデルを管理者が決定。ローカルモデルのみに限定すれば、データを一切外部に送りません。
テレメトリ送信なし
セルフホスト型サービスはベンダーへ業務データを返しません。稼働状態は自社で監視します。
ひとつの管理コンソールで、全体を掌握
すぐに使えるWeb管理コンソール。IT管理者はコマンドライン不要で日常運用ができます
概要と分析
ユーザーと権限
AI機能の管理
ブランドと配布
学習コストゼロ。使い慣れたツールのままAIを活用
エンタープライズ管理の上に、第一級の従業員体験——Officeの画面内からそのままAIを呼び出せます
Word AI文章アシスタント
推敲・リライト・LaTeX数式変換・変更履歴・ワンクリック整形を、Word文書の中で完結。
Excel AIデータ分析
自然言語での数式生成、Pythonによる分析、グラフの自動作成で、表計算業務が大幅に高速化。
PowerPoint AIプレゼン資料
文書からワンクリックでスライド生成。プロ仕様テンプレートを自動選択し、資料作成を数時間→数分に短縮。
Outlook AIメールアシスタント
スマート返信・メール要約・予定の自動作成で、ビジネスコミュニケーションをより速く、よりプロフェッショナルに。
Webチャット ワークスペース
ブラウザですぐに使えるAIワークスペース。エージェント・社内ナレッジ検索・ファイル分析に対応。
マルチプラットフォーム対応
Microsoft Office・WPS・OnlyOfficeの両方に対応。既存のオフィス環境をそのまま活かせます。
個人向けクラウド版 vs Sally Enterprise
3ステップで導入、当日から試用可能
標準化されたDockerデリバリー。複雑な環境カスタマイズは不要
サービス起動
準備したLinuxサーバーで docker compose up -d を実行。アプリとPostgreSQLデータベースが自動で立ち上がります。
管理者の初期化
初回起動時に管理者アカウントを自動作成。管理コンソールにログインしてサイト設定とモデル接続を完了させます。
アドインの配布
アドイン配布センターから Office / WPS / OnlyOffice アドインをワンクリック配布。従業員はすぐに利用開始できます。
納品物一覧
- エンタープライズサーバー(統合モデルゲートウェイ含む)
- Web管理コンソール(17+管理モジュール)
- Webチャット ワークスペース(11のUI言語)
- Office / WPS / OnlyOffice アドイン
- PostgreSQLデータベースとデプロイ構成ファイル
- 導入ドキュメントと技術サポート
動作環境
- Linuxサーバー(物理・仮想・プライベートクラウドいずれも可)
- DockerおよびDocker Compose
- PostgreSQL 16(デプロイパッケージに同梱)
- オフライン環境対応:社内Ollamaローカルモデルと併用可能
データ機密性の高い業界のために
データの境界にこだわるすべての組織に、オンプレミスという確かな選択肢を
金融・法律事務所
契約書レビュー、法務文書、調査レポートの作成。顧客データと取引データは社内にとどまり、厳格な規制業界の要件に対応。
官公庁・公共機関
公文書作成、文案起草、レポート生成。隔離されたネットワークへの導入とローカルモデルの併用で、全工程が外部に出ません。
研究機関・大学
論文執筆、文献検索、Zoteroによる文献管理、データ分析。研究データと成果を自社で管理できます。
医療・病院
カルテ文書やレポート作成の支援。患者の機微データは院内から出ず、プライバシー保護をアーキテクチャで実現。
製造・研究開発
社内ナレッジ検索、技術文書の生成。製造ノウハウやR&Dの知見は第三者プラットフォームのデータではなく、企業の資産として蓄積。
コンサル・専門サービス
データ分析、レポート生成、提案書作成。成果物は管理・監査可能で、顧客データは分離して利用。
POCから本番稼働まで、全工程を伴走
明確なデリバリープロセスと継続的な技術サポートで、導入判断のリスクを最小化
要件評価
オフィス環境とデータセキュリティ要件をヒアリングし、導入構成を確定します。
POC検証
実際の環境に短期間導入し、主要シナリオを検証してから判断できます。
導入・実装
本番環境へのデプロイ、モデル接続、セキュリティポリシー設定を支援します。
研修・引き継ぎ
管理コンソールの操作研修とエンドユーザー研修、運用ドキュメント一式を納品します。
本番稼働・検収
チェックリストに沿って機能とセキュリティ基準を検収し、安定稼働へ。
継続サポート
専任サポート窓口が対応し、バージョンアップと機能改善を継続提供します。
企業のお客様からよくあるご質問
導入後にインターネット接続は必要ですか?+
不要です。Sally Enterpriseは貴社のネットワーク内で完結して動作します。OllamaなどのローカルLLMと組み合わせればAI推論も完全オフラインで、物理的に分離されたネットワークでも運用できます。
データはどこに保存され、誰のものですか?+
すべてのデータ(ユーザー・会話・文書・ナレッジベース・監査ログ)は貴社所有のPostgreSQLデータベースとデータディレクトリに保存されます。データは完全に貴社の資産であり、自社のバックアップ・保持ポリシーで管理できます。
利用できるLLMは?ローカルモデルは使えますか?+
OpenAI互換APIのモデルであればOpenAI、Anthropic、Gemini、DeepSeek、Qwen、GLMなど何でも利用でき、Ollama / vLLMによるローカルモデルにも対応します。モデルは管理者が管理コンソールで一元設定し、いつでも追加・削除できます。
サーバースペックはどのくらい必要ですか?+
標準構成ではDockerをインストールしたLinuxサーバー1台のみ。PostgreSQL 16は同梱しています。ローカルLLMを使う場合はモデル規模に応じたGPUサーバーを推奨、クラウドモデルAPIならGPUは不要です。
ライセンスと料金はどのようになっていますか?+
企業単位のライセンス制です。1回のライセンスで長期利用でき、1人あたりのサブスクリプション料は不要です。メールまたはWhatsAppでご連絡いただければ、貴社の規模と導入形態に合わせたお見積りをご提示します。
デスクトップ個人版との違いは?+
個人版は個人利用を対象とし、データは個人の端末とクラウドサービスに保存されます。企業版は貴社のサーバーに導入し、ユーザー管理・監査ログ・利用状況分析・モデルゲートウェイ管理・ブランドカスタマイズなど企業向け機能を完備。Office / WPSアドインと合わせて全社で利用できます。
従業員の学習コストは?研修は必要ですか?+
普段使っているWord・Excel・PowerPoint・Outlook・WPSの画面の中でAIをそのまま使えるため、学習コストは最小限です。管理者向け操作研修・従業員向け利用研修と運用ドキュメントをご提供します。
今後のバージョンアップは?+
企業版は継続的に改善されています。アップグレードは標準化されたデリバリーパッケージで提供し、独立したデータボリューム設計により業務データに影響を与えません。エンタープライズサポート契約のお客様は新バージョンとアップグレード支援を優先的にご利用いただけます。
なぜ企業にはオンプレミスのAIオフィススイートが必要なのか
データの境界は譲れない
文書・契約書・調査レポートには、企業の中核資産と個人情報が含まれます。パブリッククラウドAIはこれらを企業の外へ出し第三者に渡すことになります。オンプレミスなら、AIはデータのある場所で動き、漏えいリスクを構造から排除します。
監査できることがコンプライアンス適合の条件
内部監査・社内規程・業界規制は、システム操作の証跡を求めます。Sally Enterpriseはすべての会話とモデル呼び出しを記録し、管理者が全文脈を再生できるため、AIの利用も他の情報システムと同じように監査・説明責任を担保できます。
モデルは自社で選択・管理
モデルはベンダーロックインではなく調達の選択肢です。統合モデルゲートウェイにより、日常業務はコストパフォーマンスの高いモデル、機微なタスクはローカルモデルに限定する、といった使い分けが可能。APIキーは管理者が一元管理しエンドユーザーには見えません。
スケールしてもコストは管理しやすい
1人あたり課金のSaaSは、規模が拡大するとコストが急増します。企業単位のライセンス+利用状況分析により、部門別のAIコストを正確に把握しモデル構成を最適化。長期の所有コストを確実に管理できます。